闇の一党では、新参者へ任務指令をヴィサント(Vicente)が担当する。
ヴィサントは吸血鬼であったが、物腰は紳士的で、任務を淡々とした口調で伝えた。

私に下された最初の任務は帝都波止場地区に停泊するマリー・エレナ号の船長ガストンを始末すること。
帝都波止場地区に屯する横柄な海賊達の頭だ。
ヴィサントの話によれば、彼が死んでも誰も悲しまないような悪党だという。
確かに、あの付近の海賊どもは高圧的かつ好戦的だ。
私と仲間であの連中を仕置きしようと思っていたところ。
ひとつ派手にやってやろう。

仲間達を連れて波止場へ行き、手下達の気を引かせ、船内に密かに侵入する。

船長には持参した特製のアミュレットで感電死してもらった。
切り刻まれた惨たらしい死に様を晒さずに済んだだけ感謝してもらおう。
後は、船の前で道行くを威圧して傍若無人に振舞うチンピラどもの始末だ。
こちらは派手にやらせてもらう。

仕事の出来は上々だ。
ターゲットだけでなく子分達も全滅させ、海賊は壊滅。
ヴィサントも満足するだろう。
次の標的はブルーマ(Bruma)に住むベインリン(Baenlin)という男。
この男を事故に見せかけて殺害する。
次から次へと陰惨な任務が続く。
ベインリンが本を読む時に愛用している椅子のちょうど真上に剥製が飾ってある。
剥製を固定している留め金を外せば、ベインリンの頭上に落下し、痛ましい「事故」が起こってしまうのだ。
ベインリンが殺すべき悪党かどうかの情報は無い。
だが、前回の海賊のように大金を積んででも殺したいほど恨んでいる人間がいるはず。

午後8時。
ブルーマにあるベインリンの屋敷に忍び込んだ私は例の剥製の留め金を外した・・・。
階下からベインリンの断末魔が聞こる。
首尾は上々。
・・・。
数日後、再度ベインリンの屋敷へ戻ってみると、ベインリンが生きている!
確かに、あの夜死亡を確認したはずだが・・・。

男はベインリンではなく、甥のケインリン(Caenlin)と名乗った。
ベインリンが死んでからこの屋敷に住んでいるのか・・・。
もしかすると、この屋敷目的でケインリンが暗殺を依頼したとも考えられる。
どうやら闇の一党では、殺害対象への吟味はしないようだ。
このまま、任務に忠実に従っていたら、罪の無い人間まで殺してしまうことになる。
以降、殺す前に必ず裏を取るべきだろう。
ヴィサントからは途切れなく、殺しの任務が伝えられる。
シロディールでこれほど暗殺依頼が横行しているとは知らなかった。
・・・。
次のターゲットはヴァレン・ドレス(Valen Dreth)という小悪党。
私が囚われていた帝都の独房の向かいにいた男だ。
口が達者なことだけが取り柄の下品な男だったが、殺すまでの必要はないはずだ。

とはいうものの、今は闇の一党の潜入調査中。
ここでヴィサントに抗議しても、私が狩られる・・・。

帝都の地下牢でヴァレンと再会。
何度見ても反吐が出る小悪党だが、殺さずに逃がしてやろう。
私がこの男を殺す理由は無いのだから。

ヴァレンを密かに帝都の門から脱走させてやった。

ヴァレンは喜び、急に馴れ馴れしく擦り寄ってくる。
その態度が余計に疎ましく感じられた。勘違いしてもらっては困る。
何処へとでも身を隠すがいいだろう。ヴァレンとは帝都監獄の前で別れた。
任務をこなしていくうちに、少しずつ闇の一党の体質が分かってくる。
それは次の特殊任務で、決定的となった。
次の任務はコロール(Chorrol)のフランソワ・モティエール(Francois Motierre)を仮死状態することだった。
任務の概要はこうだ。
フランソワは方々から借金を重ね、今や債務は膨れ上がり、返済の目途が立たない。
そこで、フランソワは借金取りから逃れるため、自分が死んだように見せかけたいとのことだった。
借金塗れの男を凶暴な債権者から護る。
闇の一党の仕事としては何とも心温まる話ではないか。
だが、この話には裏があった。

本来、闇の一党ではこういった特殊任務は受け付けていない。
シシスを崇めるこのカルト教団では、任務において必ず死者の血が求められる。
では、今回は何故フランソワの依頼を受領したのか。
そう。
フランソワは自分の母親の命を差し出したのだ・・・!

邪悪極まりないカルト教団の体質に辟易しながらも、私は任務遂行の為に今、依頼人フランソワ・モティエールの前に立っている。
債権者の放った刺客の前で、ラガワインという特殊な薬物が仕込まれた短剣でフランソワを斬りつけ仮死状態にし、証人にしなくてはならない。

刺客が現れたところで、フランソワを斬りつける。
効き目は見事なものだった、フランソワは本当に死んでいるかのように見える。

獲物を横取りされた刺客は私を殺しにかかるが、追撃を振り切りコロールを出た。

ここまでは手はず通りだ。
今頃、コロールの住民達によって葬儀が行われてるのだろう。
翌日まで時間を潰してから、フランソワを仮死状態から蘇生させ、グレイメア亭まで送り届ければよい。

教会の地下に埋葬されたフランソワにラガワインの解毒薬を飲ませる。

フランソワは無事蘇った。
私に対して非常に感謝しているようだ・・・。

フランソワを無事グレイメア亭まで送り届けた。
コロール住民達がフランソワ生還の証人になるだろう。
もちろん、今回の邪悪な取引が裏にあることは住民は知る由も無いが。
これでヴィサントから受けた任務は滞りなく遂行された。
・・・。
最後に、私の個人の任務が残っている。

私はフランソワをコロール城の裏手まで呼び出した。
「モティエールさん。母親の命を差し出すほど冷酷極まりないあなたの心をシシス神は愛しています。あなたも私たち闇の一党の一員になり、大金と名誉を手にしませんか・・・。」
急な申し出に戸惑いを隠せないようだが、強欲なモティエールはすぐに話に乗ってきた。
「そうですなあ、まずは何か証拠になるものをいただかないと・・・」
「どうぞ、私の上官から預かってきた親愛のしるしです。お受け取りください。」
借金を帳消しにして再出発を計るフランソワは過分な幸運に歓喜している。
「2000Gもある! 闇の一党というのは本当に金回りがいいんだねえ!」

・・・。
(そのお金で親孝行しておあげなさい・・・)
「モティエールのだんなぁ、仕置きさせてもらうぜえ」

モティエールは人生の再出発に失敗してしまった。
だが、ヴィサントからの任務自体は無事遂行された。
モティエールの変死は依頼完了後に発生した別の事件なのだから。
・・・。
闇の一党は邪悪極まりない。
金で恨みを晴らすという類の義を重んじる組織ではないのだ。
殺人犯の心の隙間を衝いて篭絡し、冷酷な暗殺者に育て上げ、カルト教団お得意のマインドコントロールで罪悪感を取り除いてやる。そして、幹部は姿を現さず、手を汚すこともない・・・。暗殺者達は「兄弟」を無批判に信じ、愛し、組織のために命を張る。
今回のモティエールのような輩の依頼も受けているというのだから、仕事の吟味も行わないのだろう。
いずれ、この組織に壊滅的な打撃を与えなくては。
また、そうしないと裏切り者の私が狩られるのだから。
ヴィサントは吸血鬼であったが、物腰は紳士的で、任務を淡々とした口調で伝えた。

私に下された最初の任務は帝都波止場地区に停泊するマリー・エレナ号の船長ガストンを始末すること。
帝都波止場地区に屯する横柄な海賊達の頭だ。
ヴィサントの話によれば、彼が死んでも誰も悲しまないような悪党だという。
確かに、あの付近の海賊どもは高圧的かつ好戦的だ。
私と仲間であの連中を仕置きしようと思っていたところ。
ひとつ派手にやってやろう。

仲間達を連れて波止場へ行き、手下達の気を引かせ、船内に密かに侵入する。

船長には持参した特製のアミュレットで感電死してもらった。
切り刻まれた惨たらしい死に様を晒さずに済んだだけ感謝してもらおう。
後は、船の前で道行くを威圧して傍若無人に振舞うチンピラどもの始末だ。
こちらは派手にやらせてもらう。

仕事の出来は上々だ。
ターゲットだけでなく子分達も全滅させ、海賊は壊滅。
ヴィサントも満足するだろう。
次の標的はブルーマ(Bruma)に住むベインリン(Baenlin)という男。
この男を事故に見せかけて殺害する。
次から次へと陰惨な任務が続く。
ベインリンが本を読む時に愛用している椅子のちょうど真上に剥製が飾ってある。
剥製を固定している留め金を外せば、ベインリンの頭上に落下し、痛ましい「事故」が起こってしまうのだ。
ベインリンが殺すべき悪党かどうかの情報は無い。
だが、前回の海賊のように大金を積んででも殺したいほど恨んでいる人間がいるはず。

午後8時。
ブルーマにあるベインリンの屋敷に忍び込んだ私は例の剥製の留め金を外した・・・。
階下からベインリンの断末魔が聞こる。
首尾は上々。
・・・。
数日後、再度ベインリンの屋敷へ戻ってみると、ベインリンが生きている!
確かに、あの夜死亡を確認したはずだが・・・。

男はベインリンではなく、甥のケインリン(Caenlin)と名乗った。
ベインリンが死んでからこの屋敷に住んでいるのか・・・。
もしかすると、この屋敷目的でケインリンが暗殺を依頼したとも考えられる。
どうやら闇の一党では、殺害対象への吟味はしないようだ。
このまま、任務に忠実に従っていたら、罪の無い人間まで殺してしまうことになる。
以降、殺す前に必ず裏を取るべきだろう。
ヴィサントからは途切れなく、殺しの任務が伝えられる。
シロディールでこれほど暗殺依頼が横行しているとは知らなかった。
・・・。
次のターゲットはヴァレン・ドレス(Valen Dreth)という小悪党。
私が囚われていた帝都の独房の向かいにいた男だ。
口が達者なことだけが取り柄の下品な男だったが、殺すまでの必要はないはずだ。

とはいうものの、今は闇の一党の潜入調査中。
ここでヴィサントに抗議しても、私が狩られる・・・。

帝都の地下牢でヴァレンと再会。
何度見ても反吐が出る小悪党だが、殺さずに逃がしてやろう。
私がこの男を殺す理由は無いのだから。

ヴァレンを密かに帝都の門から脱走させてやった。

ヴァレンは喜び、急に馴れ馴れしく擦り寄ってくる。
その態度が余計に疎ましく感じられた。勘違いしてもらっては困る。
何処へとでも身を隠すがいいだろう。ヴァレンとは帝都監獄の前で別れた。
任務をこなしていくうちに、少しずつ闇の一党の体質が分かってくる。
それは次の特殊任務で、決定的となった。
次の任務はコロール(Chorrol)のフランソワ・モティエール(Francois Motierre)を仮死状態することだった。
任務の概要はこうだ。
フランソワは方々から借金を重ね、今や債務は膨れ上がり、返済の目途が立たない。
そこで、フランソワは借金取りから逃れるため、自分が死んだように見せかけたいとのことだった。
借金塗れの男を凶暴な債権者から護る。
闇の一党の仕事としては何とも心温まる話ではないか。
だが、この話には裏があった。

本来、闇の一党ではこういった特殊任務は受け付けていない。
シシスを崇めるこのカルト教団では、任務において必ず死者の血が求められる。
では、今回は何故フランソワの依頼を受領したのか。
そう。
フランソワは自分の母親の命を差し出したのだ・・・!

邪悪極まりないカルト教団の体質に辟易しながらも、私は任務遂行の為に今、依頼人フランソワ・モティエールの前に立っている。
債権者の放った刺客の前で、ラガワインという特殊な薬物が仕込まれた短剣でフランソワを斬りつけ仮死状態にし、証人にしなくてはならない。

刺客が現れたところで、フランソワを斬りつける。
効き目は見事なものだった、フランソワは本当に死んでいるかのように見える。

獲物を横取りされた刺客は私を殺しにかかるが、追撃を振り切りコロールを出た。

ここまでは手はず通りだ。
今頃、コロールの住民達によって葬儀が行われてるのだろう。
翌日まで時間を潰してから、フランソワを仮死状態から蘇生させ、グレイメア亭まで送り届ければよい。

教会の地下に埋葬されたフランソワにラガワインの解毒薬を飲ませる。

フランソワは無事蘇った。
私に対して非常に感謝しているようだ・・・。

フランソワを無事グレイメア亭まで送り届けた。
コロール住民達がフランソワ生還の証人になるだろう。
もちろん、今回の邪悪な取引が裏にあることは住民は知る由も無いが。
これでヴィサントから受けた任務は滞りなく遂行された。
・・・。
最後に、私の個人の任務が残っている。

私はフランソワをコロール城の裏手まで呼び出した。
「モティエールさん。母親の命を差し出すほど冷酷極まりないあなたの心をシシス神は愛しています。あなたも私たち闇の一党の一員になり、大金と名誉を手にしませんか・・・。」
急な申し出に戸惑いを隠せないようだが、強欲なモティエールはすぐに話に乗ってきた。
「そうですなあ、まずは何か証拠になるものをいただかないと・・・」
「どうぞ、私の上官から預かってきた親愛のしるしです。お受け取りください。」
借金を帳消しにして再出発を計るフランソワは過分な幸運に歓喜している。
「2000Gもある! 闇の一党というのは本当に金回りがいいんだねえ!」

・・・。
(そのお金で親孝行しておあげなさい・・・)
「モティエールのだんなぁ、仕置きさせてもらうぜえ」

モティエールは人生の再出発に失敗してしまった。
だが、ヴィサントからの任務自体は無事遂行された。
モティエールの変死は依頼完了後に発生した別の事件なのだから。
・・・。
闇の一党は邪悪極まりない。
金で恨みを晴らすという類の義を重んじる組織ではないのだ。
殺人犯の心の隙間を衝いて篭絡し、冷酷な暗殺者に育て上げ、カルト教団お得意のマインドコントロールで罪悪感を取り除いてやる。そして、幹部は姿を現さず、手を汚すこともない・・・。暗殺者達は「兄弟」を無批判に信じ、愛し、組織のために命を張る。
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